かごしまの未来を語る会と鹿児島県議選候補者アンケート調査の趣旨

「かごしまの未来を語る会」(以下「語る会」)は、2015年1月、今の県政のあり方に疑問をもつ人たちが集まり、鹿児島県の未来をよくしようとの目的のもと結成されました。


契機となったのは、2014年11月に、鹿児島県議会が、九州電力川内原発1・2号機の再稼働を求める陳情を採択したことを受けて、伊藤祐一郎鹿児島県知事が、同原発再稼働に同意することを表明したことです。「語る会」のメンバーの何人かが共同代表だった「公開討論を実現する会」(当時)では、2度にわたり、鹿児島県と九州電力に、県民の疑問に答え、議論を尽くすべきだとして、民主主義国なら普通に行われている公開討論会への参加を求めてきました。しかし、2度とも出席を拒否されました。川内原発の差止訴訟が係争中であるにもかかわらず、多くの県民の疑問や不安の声に何ら答えることなく、再稼働同意を強行した県議会や知事の姿勢は、住民自治の原則(憲法92条)、さらには民主主義を踏みにじるものです。こうした県政のあり方に危機感を抱き、県政を変えたいと考える人たちが集まり、「語る会」の結成に至ったわけです。


「語る会」のホームページにも書いているように、政治は私たちの暮らしに密接に関連しています。そして、政治とは、私たち一人一人が暮らしていく上での必要な政策を、さまざまな意見を聞いて、説明し、実現していくことだと考えます。しかし、原発再稼働の問題にとどまらず、いまの鹿児島県政は、異なる意見や反対意見の人たちを説得するどころか、説明さえせず、強権的に物事を決め、黙って従えといわんばかりの、およそ民主主義、住民自治の政治とはいい難いものです(もっとも、鹿児島県政に限らず、集団的自衛権の承認などにみられるように、いまの安倍政権がそうですが)。

こうした県政を変えるため、私たちは、暮らしに直結する政治の問題をちゃんと説明してくれる候補者をみきわめ、ひとりでも多くの県民の方が、政治に関心を持ってほしい、そのための情報を提供したい、そういう思いで、今回の県議選候補者へのアンケートを実施しました。